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<<自分のクラスでバトロワする妄想した奴ちょっとこい【3】ホーム魔神英雄伝ワタル>>

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自分のクラスでバトロワする妄想した奴ちょっとこい【4】このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーへのつぶやき

自分のクラスでバトロワする妄想した奴ちょっとこい【1】
自分のクラスでバトロワする妄想した奴ちょっとこい【2】
自分のクラスでバトロワする妄想した奴ちょっとこい【3】 の続き↓

※この(ry

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314 名前: 1 2007/01/07(日) 22:05:18.45 ID:s936oG6t0

<緻密>
 爆弾を栄光の間に投げ込んだ後、一息つく。
 全て、計算通り。
  
 飛んできたガラスの破片が俺の頬を少しだけ切った。
 後で消毒でもしておこう。
 それにしてもバッテリーを爆弾に改造してしまった以上、PSPの電源が持たないかもしれないな。
 電源を切っておかなければいけない。
 おっと、その前にコイケのところへライターを強奪しに行くんだったな。
 教官室へ向かうか。
 
 ふと視線を下に落とすと、アトヤマの首があった。
 あの爆弾、相当な威力だ。死体の首を廊下まで飛ばすとはな。
 ……それにしても。
 一息ついて、俺は立ち上がる。
 
 アトヤマ、幸せそうなツラしてるな。

  





323 名前: びわ 2007/01/07(日) 22:18:21.40 ID:s936oG6t0

<休息>
 タナカは人が変わったようにチャーキを看病している。 
 ま、敵が居ないのだから良いのだが少しは気をつけた方がいいだろうが。 
 俺はもう一度マップを見る。
 さっき、爆発音が聞こえたがその発生源は栄光の間らしい。
 オオタケとハシダが死んだ。アトヤマも死んだ。
 そして、タチヒトが今教官室の方へ歩いていっている。
「コーク!」
 タナカの声。さっきからやけにいらいらしているオーラが漂ってくる。
「何だよ」
「タオルの水変えにいくからマップ貸して」
「はいよ」
 タナカは切羽詰った顔で俺を見た。そんなにチャーキが心配か。
 つい一時間前のタナカとは大違いだ。
 俺はDSマップを手渡した。








324 名前: びわ 2007/01/07(日) 22:22:18.22 ID:s936oG6t0

 タナカは勢いよくドアを開けて、水のみ場の方へ走っていった。
 つくづく思う。あいつ、一体どんな性格なんだろう、と。

「……コーク?」
 背後で声がした。優しい声。俺は振り向く。
 机を二列に5台ほど並べたベッドの上で、チャーキがこっちを向いていた。
「……なんで、私ここに居るの?」
「色々と事情を説明したいところだけど」
 チャーキは不思議そうな顔でこっちを見ている。
「まずはタナカが帰ってきてから話そうか」
「タ、タナカ?」
 チャーキの顔が一気に明るくなる。
「タナカここに居るの?」
「さっきまでお前の看病してたよ。小一時間ほどな」
 チャーキはベッドから飛び降りた。そして奇声を上げて飛び回った。







327 名前: びわ 2007/01/07(日) 22:26:46.95 ID:s936oG6t0

「タナカ居るんだ! タナカ居るんだ! まだ生きてるんだ!!」
 ただでさえ狭い5組を走り回る。
 こいつ、さっきまで倒れてたのは一体なんだったんだ?
 チャーキの性格もよくわからない。あまり話したことがない。
 強いて言えば、小さくて、子供っぽいような。そんな感じ。
 今見ている感じでは、その印象に間違えは無さそうだ。
「チャーキ! 起きたんだ!」
 俺が振り返るまでもなかった。
 タナカは扉を開けるなり、チャーキに駆け寄った。
 チャーキが駆け寄ったのかタナカが駆け寄ったのかはよくわからないが、
 二人は抱き合った。そして何故か泣いた。
「生きてて……よかったね」
「……うん」
 それから、しばらく無言。
 俺は気をきかせるつもりで電気をつけてやった。






328 名前: かんしょ 2007/01/07(日) 22:29:27.07 ID:9GboKZmJ0

下手なSSスレより面白いんじゃないのか?コレ。







329 名前: びわ 2007/01/07(日) 22:29:48.18 ID:s936oG6t0

 聞きたいことが何個かある。
 ヒトエやフジチカを殺したのはお前か、とか。どうやって生きてたのか、とか。
 お前の武器はいったいなんなんだ、とか。
 でもその質問をする必要はなさそうだ。
 こんな小さくて子供っぽい奴がヒトゴロシなんて出来るわけがない。
 いや出来ない。
 
 二人が感激した声でなにやら話していたが、俺は耳を傾けなかった。
 ベッドの近くの血まみれのショットガンは、ありゃおそらくフジチカかヒトエが使ったものだな。うん。
 そういえば、DSマップをまだ返してもらっていなかった。







332 名前: びわ 2007/01/07(日) 22:33:35.67 ID:s936oG6t0

「タナカ。おい!」
 涙でボロボロになった顔でチャーキと話しているタナカ。
 三回呼びかけたところでやっと振り向いた。
「何さ?」
「マップ返してくれ」
「ああ! 忘れてた!」
 タナカは手を叩いて自分のポケットの中をまさぐって、DSマップを出した。
「ほら、ありがとさん」
 チャーキ看病してた時のテンションと全然違うな。B型恐るべし。
 俺はほんわりと暖かいDSマップを手にとった。 
 
 死人が、一人増えていた。
 ……ハシダ、か。完全には息絶えてなかったが今死んだようだ。

【12人】







333 名前: びわ 2007/01/07(日) 22:38:01.45 ID:s936oG6t0

<誤解>

「で」
 マミが銃をおろした。
「お前は何をして欲しいんだ?」
 俺たちの目の前ではマツバラが泣いている。
 普段から大人しいのもあるが、これほど取り乱しているマツバラを見るのは初めてだ。
「ロ、ロクコちゃんを、殺して下さい!!」
「………え? 何で?」
 ロクコ?あいつを? あの天然で頭の周りに蝶が飛んでそうなお嬢様、ロクコをか?
「わたし、このままだと絶対ロクコちゃんに殺されるんです!」
「……あのさぁマツバラ。俺らも命がけでここまで来てるわけ。自分で撒いた種は自分で責任取ろうよ」
 マツバラは今だに泣くのをやめない。
 一体こいつ、ロクコに何をしたんだろう。







337 名前: びわ 2007/01/07(日) 22:42:28.97 ID:s936oG6t0

「無理なんです! 私じゃ絶対殺されますよぉ!」
 マミは困った顔をしている。俺も同じような表情をしていたと思う。
「………どうする、ヨシダ」
「どうするって言われても、な」
 まずここは職員室前のA階段だ。
 ここで誰かに声を拾われるのは非常にまずい。 
 そしてマツバラに恨みをもったロクコがここへくるかもしれない。
 そうなった時に、俺たちの命は危ない。
「まずお前、ロクコに何したんだ?」
 マミが俺も言いたかった質問をしてくれた。
「え? 何って……特に何もしてません」
 マツバラが涙を堪えながら返答する。
「何もってお前そんなはずないだろうが」
「いや、何もして無いんです! ただスタンガンで気絶させただけなんです!!」
 ……こいつ、少々頭の中がおかしくなっているらしい。
 スタンガンで気絶させたらそりゃ、怒るわな。






339 名前: びわ 2007/01/07(日) 22:46:59.10 ID:s936oG6t0

「マミ、行かない?」
 俺はA階段を降りながらマミに向かって手招きする。
「ラチがあかないじゃん」
「いや! 行かないで! 私死んじゃうから! 嫌だ! 行ったらいやだ!!」
 マツバラの狂ったような叫び声が耳に突き刺さる。
 マミはじっと見つめていた。
「……俺さ、ヨシダ」
「何だよ? 早く行こうぜ?」
「ロクコと話し合ってマツバラと和解させるよ」
 マミの顔は真剣だった。
 マツバラは叫ぶのを止めた。
 そして、静かにこういった。
「……無理です。あの人はもう人間超越してます」







340 名前: びわ 2007/01/07(日) 22:48:36.25 ID:s936oG6t0

「でもさ、話し合ってみる価値はあると思うんだよね」
「マミさん、殺されますよ?」
 何故マツバラがそこまでロクコを怖がっているのだろう。
 それがわからない。ロクコに人が殺せるわけないのに。

 そう思っていた。
 甘かった。後悔した。
 後悔したときには遅かった。
 
 人影が見えたが早いか、銃声が聞こえた。







343 名前: びわ 2007/01/07(日) 22:51:00.58 ID:s936oG6t0

「いや! いや!! 死にたくない! 助けてぇぇ!!」
 マツバラが狂ったように叫んでいる。
 俺はその人影を確認するのに数秒かかった。
 こんな奴、俺のクラスに居たっけ?
 
 振り乱している髪。
 血で元の色がわからなくなっている制服。
 右手にはペレッタ。
 左手にはサーベル。
 そして、いつもの優しい笑顔。

「チホちゃん? さっきのこと、忘れて無いよ?」
 ゆっくりと、でも確実に、ロクコはマツバラに近寄っていった。







344 名前: みつば 2007/01/07(日) 22:51:03.84 ID:IsdLtj+3O

うわあああああああああああマミ死ぬなああああああ





348 名前: びわ 2007/01/07(日) 22:55:30.09 ID:s936oG6t0

とっさにマミの方を見る。
怯えているような、何か決心しているような。
テストの答案を返してもらうときの表情。もう諦めているような。悟っているような。
そんな表情をマミは浮かべている。
「ロクコ」
 マミは落ち着いた……無理に自分を落ち着かせようとしているような声を出した。
「ここは……話し合わないか?」
「え?」
 ロクコがマツバラの方からマミの方へ向き直る。
「話し合う? 何を?」
「えっと……俺は何も知らないけど、何かトラブルがあったんだろ? 二人の間で。
 んでお前らいがみ合ってるんだろ? だからここで話し合えよ」
 5秒ほど、静かな時間が流れた。
 ロクコは一瞬微笑を崩した。
「な、何言ってるのマミ。あなた、今私たちが何してるかわかってる?」

「殺し合いだろ」

 




352 名前: びわ 2007/01/07(日) 22:57:30.66 ID:s936oG6t0

<恩恵> 
 
 正直、怖い。
 もうこいつはロクコじゃない。血の匂いが猛烈にする。
 きっと、ロクコが一方的にマツバラを追い詰めていたに違いない。 
 そして俺も下手すれば…下手しなくても殺される。
  
 だが。俺は、決めたことがある。
 マタマ。お前のかっこよさを、俺は忘れない。






359 名前: もも 2007/01/07(日) 23:02:00.02 ID:s936oG6t0

「あのさ、ロクコ。そのセリフさ、ケスミからも聞いたよ」
 なるべくロクコの目をみて話す様に努力する。
 ロクコの目は、笑っていた。尚更怖い。
 何故今笑えるのか。
「そう。ケスミちゃんも同じこと思ってたのね。当然だわ」 
 ロクコは一歩俺に近づく。そしていっそうニヤリと笑う。
「だって、それが真実でしょ? これは馴れ合いじゃないのよ?」
「わかってる」
 ヨシダがA階段を登ってきていた。
「マミ大概にしとけ。逃げよう」
 逃げたいさ。そりゃ逃げたいよ。
 でも、俺。ここで逃げたらなんか申し訳ないような気がして。
「でもさ、こういうときだからこそ協力するのが友達かなー、なんて」
「……いいわ」
 ロクコは俺から目線を逸らす。
「私はあなたを殺さない。この状況にそんなかっこつけたことが言えたご褒美としてね」 

 嫌な予感がした。







360 名前: 鰊 2007/01/07(日) 23:03:01.70 ID:STVAsMT1O

バトロワは小説が1番だろ
映画はイマイチだったし漫画はグロすぎるし






362 名前: もも 2007/01/07(日) 23:05:08.36 ID:s936oG6t0

「マツバラ」
 ロクコの声にマツバラは悲鳴で答える。
「ちょっとお願いがあるんだけど」
「い、嫌! 私、人殺すなんて、いや!!」
 マツバラはまた狂ったように叫びだす。
「そこの馬鹿マミさんを殺したら、私をスタンガンで気絶させたことを忘れてあげてもいいわよ?」
「え?」
 途端、マツバラの表情が引き締まる。
 おいおい嘘だろ……。
「じゃこれであいつの体を打ち抜くのよ」
 ロクコはマツバラにペレッタ…よく見ると血がべっとりとついている…を渡した。
「よーく狙ってね。あと弾5発しか入ってないんだから」








365 名前: もも 2007/01/07(日) 23:08:50.75 ID:s936oG6t0

「……撃つなら、撃ってもいいよ」
 心にも無い言葉が口をついた。
 何だが自分が不死のような気分になる。
 彼女は、今にも泣き出しそうだった。
 銃口は震え、照準は定まらず、今にも泣き出しそうで。
「……い、嫌だ。嫌だよ!」
「伏せろマツバラ!!」
 ヨシダの声がした。
   
 銃声。
 
 倒れた。マツバラがその場に倒れた。
 バケツから、泥がこぼれたような音がした。






367 名前: もも 2007/01/07(日) 23:10:55.24 ID:s936oG6t0

「私があなたをそう簡単に許すわけないじゃない」
 ロクコが呟く声。
 瞬間、ヨシダが何か叫んだ。 
 それは聞き取れない。意味不明なことを叫ぶ。
 そして、ロクコの方へ飛び掛る。
 ロクコは冷酷な笑みを浮かべながらヨシダの猛攻を華麗に交わし、銃を構えた。
「……なんでこうも人間って、無駄に死ぬのかしらね」
 また銃声。

 
 倒れた。
 
 マツバラが倒れたのと同じ音がした。



 悲鳴も何もあげずに、ロクコはその場に倒れた。
 
 頭から、血が綺麗に流れていた。






374 名前: もも 2007/01/07(日) 23:14:58.96 ID:s936oG6t0

「マ……マミか」
 ヨシダの声。
「今撃ったの、マミか?」
 気付くと、俺は銃を手に持っている。
 その銃からは煙が出ている。
 
 どうやらロクコの頭を打ったらしい。
 ロクコの血が、白い上靴にしみこんできている。
「……人って変わるよな。ケスミにしても、ロクコにしても」
 ヨシダが呟く。寂しそうな声で。

「誰も悪い人なんていないのかもね」
「確かに、な」

 マツバラとロクコの周りには、真っ赤な絨毯が敷き詰められているかのようだった。

 【10人】







382 名前: もも 2007/01/07(日) 23:22:25.28 ID:s936oG6t0

<仲間>
 コイケと私は、男子更衣室に隠れていた。
 
 最初教官室で私達は合流した。
 コイケは私の思っていた以上に衰弱しており、私が来ると泣き出した。
 私にはよくわからないが、おそらく怖かったのだろう。おそらく。
 何度も言っていることだが、私ナホコには殺しの実感がわかない。
 わからない。殺し合いってのが。
 もう2人殺しているのに、人を殺した実感がわかない。 
「ねぇナホコ」
「ん?」
 コイケが笑顔で話しかけてくる。
「もう敵なんて、この学校には居ないかもしれないよ」
「そうかもしれないねぇ」
 コイケの笑顔に少しだけ心が休まる気がした。
「この学校には私達しか居ない、とか」
「いやまだ早いよ。あと1日余ってるもん」
 笑いあう。平和だ。これは日常と大差ない。






386 名前: もも 2007/01/07(日) 23:26:11.12 ID:s936oG6t0

「じゃあさ、生き残ったらまず何する?」
 コイケに聞かれて、私は戸惑う。
 何をしよう?
 
 受験勉強。もちろんする。
 高校入学。もちろんする。
 でも、私は具体的に何をするのだろう?

「わかんないや」
「そっか」
 コイケは少しだけ微笑む。もう外は暗くなっていた。
「私はね、ナホコ。みんなで遊びたいなーって思うよ」
 ……遊ぶ、か。 
「キヨミとカキミと私とナホコで、人生ゲームしたりスマブラしたりさ」
「でもみんな生きてるかな」





390 名前: もも 2007/01/07(日) 23:29:31.47 ID:s936oG6t0

「大丈夫」
 少し間をおいて、コイケは言った。
「きっと生きてる。そう信じる」
 そしてまた笑う。無邪気に、でも寂しそうに。
 なんでこんなにコイケは笑えるのだろう。少しだけ不思議に思う。
「ちょっと臭い言葉だったね」
「いやいや、そうでもないよ」
 コイケの問に私はそう答えた。今の私には、足りないものかもしれない。
 信じる、とか。仲間、とか。そういう言葉。
 


 ドアが、音をたてて、開いた。

 




392 名前: もも 2007/01/07(日) 23:33:21.39 ID:s936oG6t0

<誤差>
 立っていたのは、タチヒト。
 無表情。無反応。まるでロボのような男。タチヒト。 

 彼は素早く私たちに駆け寄った。
 そして、迷うことなくコイケの首に手をかける。
「な、……何するの…」
 コイケは何が起こったのか飲み込めないような顔。 
 ……自分が殺されようとしてるってのに、コイケは。
 
 リュックから素早く鎌を取り出す。
 そして投げつける。
 瞬間、彼は素早くコイケから手を放し、右に跳んだ。
 また、わたし、人、殺すんだ。
 今度殺したら、実感沸くかな?
 人を殺したっていう、実感、沸くかな?





396 名前: もも 2007/01/07(日) 23:36:10.70 ID:s936oG6t0

 *

 何故だ。
 何故こいつは俺にむかって平然と鎌を投げつける?
 
 予想外。想定の範囲外。
 畜生。今までのデータと盗聴記録から、ナホコは人を殺せないことになっている。
 なのに、何故こうも平然と人を殺せるんだ?
  
 まず落ち着こう。落ち着け。
 計算しなおそう。ターゲットをコイケからナホコに変更。 
 そして確実に殺す。
 どうやったら殺せるか? 絞殺? 刺殺? 
 また爆弾を使うか?
 それしかないか。
 畜生、それにしても想定外だった。あいつが人を殺せるとは。
 俺はドアノブに手をかけた。
 ……ライターが手に入らなくなるな。まぁ、良い。命には代えられない。







397 名前: 鰊 2007/01/07(日) 23:37:53.26 ID:STVAsMT1O

続きが気になる…!!
wktkwktk






398 名前: 鰤 2007/01/07(日) 23:38:19.00 ID:R6cEdjsQO

タチヒトキタキタキタ!!






400 名前: もも 2007/01/07(日) 23:39:14.75 ID:s936oG6t0

 足の力が、抜ける。
 俺は足元を見てみる。右足のふくらはぎに鎌が、刺さっていた。
 ……何で。
 何でこうも平然と人を殺せる。
「……まだ、終わらないぞ」
 俺は自分を励ましてみる。自己暗示って奴だ。
「お前ら! 殺すぞ!!」
 そう叫んでみる。自分を鼓舞する。
 
 突然、地面に体を押さえつけられた。
 いきなりだったので状況を瞬時に理解することが出来ない。
 その状況を理解した時、俺はどんな手段をもってしてもこいつに抗えないことを知った。







404 名前: 刀根早生 2007/01/07(日) 23:40:56.44 ID:OREBbwCT0

タチヒトここで死亡か。意外だ・・・。





405 名前: もも 2007/01/07(日) 23:41:36.44 ID:s936oG6t0

ナホコが、ノコギリを持って、俺の上に馬乗りになっていた。
そして無言で、数瞬も待たずに俺の首にノコギリの刃を当てる。

死んだ、な。俺。
ゲームセット。
一つの計算ミスで、人生が変わることがある。
これは数学教師が言ってた言葉。
その通りだった。もう少しだけ、ナホコに警戒しておけば、良かった。

俺は舌を噛み切った。






406 名前: カリフラワー 2007/01/07(日) 23:42:26.79 ID:2xBegO7mO

そうそう。天才も死ぬときはあっさりて死ぬんだよな
桐山とかありえん






408 名前: もも 2007/01/07(日) 23:44:25.61 ID:s936oG6t0

*

「コイケ。終わったよ~」
 切断し終わったタチヒトの首を私は床にそっと置く。
 制服が血で汚れて仕様が無い。着替えたい。
「な………」
 コイケは更衣室の片隅でうずくまっていた。
 顔面蒼白。これほどこの言葉が似合う人は今のコイケ以外に考えられない。
「どうしたの? もう終わったよ。安心していいんだよ」
「来ないで!!」
 
 頭の中に、彼女の言葉が響く。


【8人】








410 名前: あさつき 2007/01/07(日) 23:47:42.48 ID:PL+cMzlYO

奈央好きだわ






411 名前: もも 2007/01/07(日) 23:48:25.13 ID:s936oG6t0

 <信頼>
 
 ウエモリの叫び声。……だよな、おそらく。
「ヨシダ」
 俺はヨシダに呼びかける。
「今どっから声した?」
「音楽室の方じゃないか?」
 まだ時間はたっぷりある。午後8時。
 2日目。まだまだだろ。
 
 考えてみれば、2日で決着がつくなど思ってもいなかった。
「案外あっけないんだな、みんな」
 ヨシダは小さい声でそう言った。
「今どんくらい生きてるんだろうな」






413 名前: もも 2007/01/07(日) 23:51:58.68 ID:s936oG6t0

「……10人くらいか」
「もっと居るだろ」
 ヨシダは二マニマと笑う。
「君、この殺し合いをなめているのかな」
「いや、でもあと10人しか居ないってのはないだろ」
「案外8人くらいだったりするんだよ」
 どうでもいいような雑談をしていると、俺たちはもう音楽室の前に来ていた。
 音楽室は、体育館の前。
 その前には男子更衣室と女子更衣室がある。 
「……どうする? 音楽室にウエモリ居るみたいだけど?」
「ま、覗いてみるだけ覗いて危なくなったらかえるって方向で」
 俺たちは音楽室のドアを開けた。

 ……え? 何これ? 戦場?





417 名前: もも 2007/01/07(日) 23:54:40.28 ID:s936oG6t0

椅子。机。電気。全て、散乱。崩壊。
窓ガラス。割れている。雪が舞い込んでいる。

そして、遺体。散乱している。
キグチの首。クラヴィノーバの下に置いてある。
それ以外にも、臓物や手、足。散乱していた。
「……爆弾、だな」
「お? マミよくわかるねー」 
 ヨシダが気楽な口調で話しかけてくる。ある意味すごい奴だな。
「前タチヒトがグロ画見せてきて、んで爆弾で破壊された部屋ってこんな感じだったんだよね」







418 名前: もも 2007/01/07(日) 23:57:21.22 ID:s936oG6t0

「で、ウエモリは?」
 辺りを見渡してみる。
 キグチの遺体が散乱している。周りの楽器類も原型を留めていない。
 だが、ウエモリは居なかった。
「さっきの悲鳴は空耳かな?」
「2人揃って空耳なんてありえねーよマミさん」
 そう言うが、ウエモリは居ない。
 そしてキグチの首が怖い。
 
「……違う部屋…行こうか」
「そだな」
 俺たちは音楽室を出た。
 そして気付いた。
 死体見ても、あまり驚かなくなってきてるな、俺たち。






421 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:00:56.21 ID:btZWRyC10

<枯渇>

「あと、8人だって」
 タナカとチャーキに俺は声をかける。
「早いね」
 タマァはそう言った。
「……やっとそんなに、ね」
 チャーキはそう言った。

 5組の教室は電気がつけてある。
 だけど、その電気は切れそうだ。チカチカして目に悪い。
 しかしそれにも関わらず、二人は楽しそうに会話して、笑いあっている。
 畜生。俺は蚊帳の外かよ。二人の仲の良さに少し嫉妬してしまう。
 
 それにしても居心地の悪い部屋だ。
 俺は移動することを決めた。






423 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:03:14.76 ID:btZWRyC10

「なぁタナカ」
「ん?」
 タナカがこっちを向く。明るい表情は変わらない。
「移動しないか?」
「別にいいけど」
 即答。本当に考えて発言しているのか、こいつ。
 






427 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:08:21.45 ID:btZWRyC10

「チャーキ、お前は?」
「どうせなら、広いところに行きたいっ!」
 テンションもトーンも高い声が耳にキンキン響く。
 幸せそうだな。二人とも。
「じゃ、体育館でも行ってくればいいじゃない」
「お! そりゃいいねぇ!!」
「賛成~」
 二人が同時に言った。てか叫んだ。
「……じゃ行って来い。俺はちょっと用事があるからさ」
 
 魔が刺した。
 悪気はなかった。ただ生き残りたかった。






429 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:10:53.12 ID:btZWRyC10

「え? 用事って何?」
「ん? ちょっとこのDSマップ調子が悪いみたいだからさ。直してから行く」
 俺はでまかせを言った。
 マップは壊れてなどいない。
 今も死者の数を性格に示している。
「そう。体育館には誰も居ないんだよね?」
「うん」
「わかった! じゃ先行って待ってるね!!」
 満面の笑みのチャーキ。少しだけ罪悪感を感じる。

「いってらっしゃい」
「コーク」
 タナカが、振りむく。笑顔。そして罪悪感。

「生き残ろうね!」
 
 俺は。
 ……俺は。
 
 いや、良いんだ。
 これで、良い。

「当たり前だろ!!」
 無理に笑顔を作って、送り出した。
 
 おそらくあいつらは、死ぬ。






438 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:14:43.04 ID:btZWRyC10

体育館に至るまでには、音楽室と更衣室の前を通らなくてはならない。
そこには、マミ・ヨシダ・ナホコ・コイケ・ウエモリ。
百戦錬磨の強豪。その言葉が似合う。
さっきナホコはタチヒトを殺した。
そのタチヒトは音楽室に爆弾を投げ込み、キグチを殺害。
ウエモリは今体育館に一人でいる。
マミとヨシダは音楽室前の廊下。

命ないな、あいつら。
チャーキとタナカの赤い点が、廊下を歩いていった。







442 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:18:16.27 ID:btZWRyC10

<戦争>
「来ないで!!」
 その言葉が頭に反響する。
 一瞬、何も考えられなくなる。
「ど、どうして……」
「こないでよ人殺しっ!!」
 コイケは、ただ叫ぶ。
「おかしいよコイケ。だって私、守ったんだよ? 私が行動起こしてなかったら、 あなたはタチヒトに殺されてたんだよ?」
「そんなの知らないっ!!」
 完全にパニックを起こしているコイケ。
 このまま騒ぐと敵に見つかる。
 ……おかしいな。私、そんなに生き残りたいとか思ってないのに。

 




448 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:20:41.73 ID:btZWRyC10

「死んで! ねぇこの部屋から出てよ! 私に人殺しの友達なんていないんだからっ!!」
  
 そうかい。
 私は、その程度だったのかい。
 人を確かに殺した。コロシタさ。
 お前を守るためにな、コイケ。
 あんた、私が居なかったら間違えなく死んでたよ?
 しかも武器がライター? 笑わせるなよ。
 
「お望みとあらば、出て行きましょう」
 私は静かにそう言った。






450 名前: ふじ 2007/01/08(月) 00:23:16.87 ID:nRTLnnag0

そういえば植木は毒入りおにぎり食べなかったのか。




452 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:24:21.34 ID:btZWRyC10

>>450
植木はダミーの毒なしおにぎりを食べた後、毒ありおにぎりをまだ持っている。
 岩崎に食べさせるために。空腹を紛らわさせてあげようと思って







451 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:23:25.35 ID:btZWRyC10

「出て行ってよ! そう早く! そして死んで!!」
 壊れたラジオのように叫ぶコイケが何だかむかついた。
 なので、血まみれになっているタチヒトのリュックを掴み、彼女の方へ投げた。

 ものすごい爆発音。

 目を閉じる。
 熱い。熱気が、彼女の方から伝わってくる。
「ぎゃあああああああああああああああああああ」
 
 目を開けると、そこには、火だるまになった彼女がいた。 
 魔女狩り。火あぶりの刑。
 そんなのが教科書に載っていた記憶がある。
 魔女って、こんな感じで殺されたんだろうな。







454 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:27:11.97 ID:btZWRyC10

「熱い熱い!! ぎゃあああああああ! 助けて! 助けてよ!!」
 知らない。
 恩知らず。死ね。
 私が居なければ、何もできないくせに。
 何が信じてる、だ。嘘つき。
 
 私は更衣室から出て、扉に鍵をかけた。
 細い鉄やすりがあれば外側から鍵をかけるなんて、簡単だ。と前フジチカが言っていた。
  
 叫び声はそう長くは続かなかった。
 コイケの死体を確認する間もなく私は歩き出した。


 【7人】






456 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:30:35.38 ID:btZWRyC10

<恩赦>
 
「やぁタナカ」
 マミが声をかけてきた。 
「調子はどうだい?」
 20秒ほど私たちは見つめあった。
 汗がとめどなく背中から溢れ出る。
「あ……マミとヨシダは…私たち、殺す?」
「その質問そのまま返す」
 ヨシダに即答された。
 でも、何だか変な安心感。
 この2人なら、私たちを殺さないのではないか。
 奇妙な安堵。何故だろう。
「でもなタナカ。チャーキがショットガンこっちに向けてるのはどうにかならないのか」







458 名前: ピ-ス 2007/01/08(月) 00:31:12.17 ID:JzBgR3sgO

女って怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い





462 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:34:07.04 ID:btZWRyC10

後ろを振り返ると、チャーキが大きな銃…ショットガンと言うのか…をマミたちに向けて、震えていた。
「大丈夫だよチャーキ。マミたちは」
「なんでそんなこと言えるの!!」
 叫び声。
 数瞬、固まる。
「マミだってヨシダだって、武器持ってるじゃん! 私、もう殺し合いは嫌! 嫌!!」
 暗い廊下に声だけが響く。
「チャーキ。ちょっと落ち着いてくれ」
 マミが困ったような顔をする。
 とりあえず、どこかで一回落ち着きたい。
 落ち着いて話がしたい。
「じゃとりあえず、体育館で話し合わない?」
「え? 何を?」 
 ヨシダが少しだけ警戒心を露わにする。
「今後のこととか、色々さ。皆疲れてるでしょ?」 

「……ま、俺たちは構わんよ。な、ヨシダ」
「…そうだな。じゃ、体育館へ行きますか」
 
 体育館、寒いんだろうな。
 何だか生き残れる気がする。
 マミも、ヨシダも、チャーキも、コークも、みんな良い人だから。
 だから、生き残ったら一緒に家まで帰ろう。






466 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:38:57.24 ID:btZWRyC10

<終わりへ>
 もう何もかもが、どうでも良かった。
 口では強がっていても、コイケに裏切られたのは結構心に響いている。
 体育館に行くとウエモリが寝息を立てて寝ていた。
 なので、ノコギリで静かに首を切断した。
 何の抵抗もなく、ただ自転車のタイヤから空気が抜けるような音を出してのこぎりは首に入っていった。
 ……ここまで来たんだから、全員殺しちゃおうか。
 そうしよう。
 
 友達なんて、要らない。 
 だから神様、願いを聞いて下さい。
 私は、生き残りたい。そして本当の友達を作りたい。
 それだけ。





470 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:40:54.79 ID:btZWRyC10
 
 何が起こったか、最初はわからなかった。
 
 ただドアを開けたら、ナホコが居て、
 なんか鎌を持って
 襲ってきて、
 そんで、
       条件反射で、
 鉄砲撃って、そしたらなんか、いっぱい、
 
 いっぱい、
 
 死んで。
 
 マミが、倒れて。
 
 ナホコも、倒れて。








475 名前: チコリ 2007/01/08(月) 00:41:46.96 ID:DI4kSEh70

マミーッ!!





476 名前: ピ-ス 2007/01/08(月) 00:42:15.18 ID:JzBgR3sgO

マミーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!





480 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:44:47.30 ID:btZWRyC10

ばららららららららららららららららら

ショットガンの音が、空虚に響く。
「マミ!」
 ヨシダの声だ。
「マミ、大丈夫か! 死ぬなよ! 死ぬなよ絶対!!」
「……馬鹿、おまえ、逃げろって…」
 マミのかすれた声。
 ヨシダの激しい声。
 交互に聞こえる。

 いいな、友達。
 いいな、友達。
 私もあんな友達が、欲しかったよ。
 心から信じあえる、友達が、欲しかった。
 今度生まれてくるときは、男の子がいいな。
 なんか、熱い友情みたいのが、生まれそうじゃん。
 ……馬鹿だ私。死ぬ間際にこんな想像して。
 血が腹から容赦なく流れている。





482 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:46:18.77 ID:btZWRyC10

 そういえば、交換ノート、私の番だったな。
 次、誰だっけ?

 【5人】







487 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:48:42.90 ID:btZWRyC10

「チャーキ!! 何やってるのさ!」
 タナカが私の方に駆け寄ってくる。
 かなり怒ってる。私はタナカのことはなんでもわかる。
「マミ撃ってどうすんのよ!!」
「タナカ」
 私は冷たく、できるだけ落ち着いてこういった。
「2人で生き残るって、そう言ったでしょ。私たち、生き残るんだよ。
 だから、マミなんかに当たっても良いの」
 情けなく私は笑った。
 タナカの目から涙がこぼれていた。


「……そうか、チャーキ」
 ヨシダの声。






492 名前: おうとう 2007/01/08(月) 00:49:40.58 ID:r2gz+2IrO

ナホコ好きだったのに






494 名前: さといも 2007/01/08(月) 00:50:43.04 ID:ghJWNdJPO

チャーキこのやろう………





496 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:51:40.28 ID:btZWRyC10

「俺たちも……俺たちも、2人で生き残る予定だったんだぜ」
 決して怒鳴っていない。
 だが、今まで見たヨシダでこれほど怒っているヨシダを見たことがない。
「止めろヨシダ」
 下に視線を落とすと、マミがまだ辛うじて生きていた。
「それじゃ、同じことだろ」
「お前は黙ってろマミ」
 ヨシダが前に進み出る。
「チャーキ。お前、許さないぞ」
「そう」


銃声が響いた。

 






501 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:53:59.53 ID:btZWRyC10

「ヨシダ。簡単なことじゃないか」
 
 誰の声だ? 
 タナカが、その場に倒れる。
「さっき音楽室によってキグチの小銃を拝借させてもらったのだが、中々いい具合に打てるね」
 
 コーク。
 コークだ。
 
 マミとヨシダとコークとチャーキは、信じてるから。
 
 タナカが、5組でそう笑いながら言っていた。





507 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:56:10.93 ID:btZWRyC10

目の前が、真っ暗になる。
「チャーキにも、思い知らせてあげたよ。相棒が居なくなるってことをさ」
 コークの、抑揚の無い声。 

「……………」

 タナカ。
 タナカ。
 タナカ。
 死んでないよね?
 助けてくれたもんね? タナカ! 死ンじゃ嫌だ。
 

 仇 を ウ ツ 





510 名前: 新水 2007/01/08(月) 00:58:50.06 ID:btZWRyC10

「何勝手に人殺してるんだよ」

 乾いた音。銃声だった。
 
 コークが倒れた。
「俺はまだ死んでないっての……いやもうやばいか。ハハハ」
 マミが微かに笑った。
 手にはカラシニコフが握られている。

「なんで……なんで生き残ってるのさ…」
「コーク。誰も居なくなってから来ればしなかったの………」

 マミの言葉は、途中で切れた。

 【3人】 






511 名前: 復活屋 2007/01/08(月) 00:59:14.93 ID:qWnZaicQ0

マミ!?






514 名前: 王林 2007/01/08(月) 01:01:17.07 ID:nRTLnnag0

マミーーー!!!11






515 名前: 豊水 2007/01/08(月) 01:01:28.69 ID:btZWRyC10

「で」
 
 俺は一歩進み出る。

「お前は、俺をどうする」
 チャーキの方へ歩く。
「よ…ヨシダは…どうするの?」
「俺はお前に質問しているのだが」
 ……タナカ。あなたならこんなとき、どうしましたか?
「……タナカ、まだ生きてる?」
 
 声をかけてみる
「……きる…」
 本当にかすかに、声がした。タナカの声が。





520 名前: 豊水 2007/01/08(月) 01:03:44.45 ID:btZWRyC10

「チャーキ。今日さ……一時間目なんだったっけ?」
 タナカの声が急にはっきりする。
「え?」
 
「今日確か体育だよね? 私からだ動かすの苦手でさ、チャーキも確か苦手だよね? うん。
 でもフジチカとかリョウタとか、マミとかヨシダとかはいっつも楽しそうに運動してるわけよ。
 あいつらってちょっと変わってるよねー」
 
 夢でも、見ているのだろうか。
 タナカは、何を見ているのだろう。







522 名前: にんじん 2007/01/08(月) 01:05:32.42 ID:bkxjC5kAO

マミ…遠藤…


(´;ω;`)ブワッ







524 名前: 豊水 2007/01/08(月) 01:06:17.29 ID:btZWRyC10

「で、今日私掃除当番だからちょっと遅れるよ。だから、待っててね。先帰ったら嫌だよ? 
 そんで帰りにコンビニよってチャーキの大好きな午後の紅茶でも買おうか?」
「もうやめてよタナカ!!」
 
 もうやめてくれ。
 苦しい。
 もうやめてくれ。
 
「タナカ待ってるよ。ずっと待ってるからぁ!!! 玄関ででも体育館でも、待ってるから!!
 だから……」

 だから………だから…



「一緒に、帰ろう」





530 名前: 豊水 2007/01/08(月) 01:09:26.06 ID:btZWRyC10

「当たり前……ケホッ」
 タナカの流暢な声がいきなり途切れた。
「チャーキ……これって…夢?」
 
 夢かもしれない。夢かもしれないな。
 夢から醒めよう。
 またみんなで、楽しい学校生活を送ろう。
 マミとヨシダ。オオタケとアトヤマ。
 ちょっと意味がわからないタチヒト。お調子者のコーク。
 リョウタ。カユ。カキミ。ウエモリ。マタマ。ケスミ。ヒトエ。 
 
 みんなと、一緒に。







531 名前: にんじん 2007/01/08(月) 01:09:49.50 ID:bkxjC5kAO

チャーキはただタナカがすごく大事だっただけなんだよな





532 名前: ごぼう 2007/01/08(月) 01:11:42.96 ID:81ct1EQ2O

あれれー?目から何か水が出てきたよー?






533 名前: ながいも 2007/01/08(月) 01:11:47.57 ID:ghJWNdJPO

やばい…泣きそうだ………





535 名前: 豊水 2007/01/08(月) 01:12:17.92 ID:btZWRyC10

「ヨシダ」
 私はヨシダにショットガンを手渡した。 
「これって多分、夢だよ。だってこんなことわるわけないもん。だから」
「いや、お前ら二人で生き延びれば良いよ」
 ヨシダは少しだけ微笑んだ。
 
「お前、タナカのことがすきなんだろ?」
「うん!!」
 
「そりゃ……な。俺もお前の事、」
 
 好きだった、とは言えないな。
 せめて最後くらい、かっこよく。






540 名前: 豊水 2007/01/08(月) 01:14:54.07 ID:btZWRyC10

「またな」
 チャーキ、お前の事好きだったよ。
 ……最後までいえなかったな。マタマやマミと違って、勇気ないよ俺。
 タナカと二人で、幸せにな。
 
 あー。学校って、楽しかったのかもな。 

 銃声とともに、ヨシダの頭が飛ぶ。
 ゼリー状の物体が、そこらじゅうに飛び散る。
 
 【2人】






544 名前: なのはな 2007/01/08(月) 01:16:23.20 ID:DI4kSEh70

ヨシダアアアアアアアア!!





547 名前: 豊水 2007/01/08(月) 01:16:37.50 ID:btZWRyC10

「タナカ」

 もうすでに、事切れているかもしれない。
 もう心臓の音も聞こえない。
 それでも私は呼びかける。
 タナカが反応するまで、ずっと。
 私の声が、届くまで。





552 名前: 豊水 2007/01/08(月) 01:18:14.26 ID:btZWRyC10

 一緒に、帰ろう? 
 
 タナカ、一緒に、帰ろう?
 
 気のせいかもしれないけど、
 タナカが少し、ほんの少しだけど、
 微笑んだ気がした。
 



 ……チャーキ、帰ろうか?




 【1人】






565 名前: 豊水 2007/01/08(月) 01:22:31.00 ID:btZWRyC10

<うちへ>
 
 救出され、私は他の学校へ通うこととなった。

 私は、何度も自殺しようとした。
 けど、出来なかった。寸前で思いとどまった。
 
 夢にタナカが出てくることがある。
 いつも決まってこう言う。

「さき帰って、ごめんね。待っててくれたのにね」

 でも私はこう言う。いや言いたい。

「また明日会おうよ。学校で」






572 豊水 2007/01/08(月) 01:25:29.74 ID:btZWRyC10

チャーキは、今でも生きている。

でも一人じゃない。タナカが、マミが、ヨシダが、居る。

それだけ。

たまに、元の学校に行って見る。
もう綺麗に掃除されて、殺しあった形跡なんてないけど。
でも、玄関に座って、こう呟いてみたりする。


「待ってるよ、タナカ」







585 名前: ながいも 2007/01/08(月) 01:28:38.80 ID:ghJWNdJPO

>>1乙
感動した!!







586 名前: ネクタリン 2007/01/08(月) 01:28:57.82 ID:k/VJEls0O

素晴らしいぜえええええええ







587 名前: うめ 2007/01/08(月) 01:29:05.19 ID:r2gz+2IrO

激しく乙






588 名前: はくさい 2007/01/08(月) 01:29:08.17 ID:s/kIhz+xO

乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙

ワンダフル





新春ジャンル「お正月」
新ジャンル「常に低体温症」
新ジャンル「こんな事もあろうかと」
新ジャンル「素のハルヒ」
新ジャンル「しちゃった」
新ジャンル「DOQ妹」 【1】
新ジャンル「たばこ」
新ジャンル「悪役好き」


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2007/01/09(火) 06:00|ニュー速VIPCM:17TB:0Topこの記事をはてなブックマークに追加 このエントリをつぶやく

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コメント

  1. 名前:名無しのネタ鍋奉行 投稿日:2007/01/09(火) 10:07 ID:-No.678

  2. イミフとどっちが先だい?

  3. 名前:名無しのネタ鍋奉行 投稿日:2007/01/09(火) 14:20 ID:z4yZ0wzcNo.679

  4. 感動した 原作より好きだ

  5. 名前:名無しのネタ鍋奉行 投稿日:2007/01/09(火) 14:57 ID:-No.680

  6. 最初のほうは
    「クラスの奴らとバトロワする妄想する奴ワロタww」
    と思っていたが
    中盤あたり俺も考えてしまったww
    とりあえず感動作品書いた>>1乙ww

  7. 名前:名無しのネタ鍋奉行 投稿日:2007/01/09(火) 15:05 ID:F0Z38fwoNo.681

  8. 校内バトロワ本スレ
    http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1168244920/l50

    ここにも感想かいてあげてくだしあ><

  9. 名前:名無しさん@時効です 投稿日:2007/01/09(火) 19:05 ID:-No.683

  10. イミフは三番煎じぐらいだな

  11. 名前:名無しのネタ鍋奉行 投稿日:2007/01/11(木) 18:26 ID:-No.724

  12. 泣けた
    マミがいきててほしかった

  13. 名前:774 投稿日:2007/01/17(水) 23:32 ID:-No.804

  14. なんでカラシニコフがポケットに入るんだよww

  15. 名前:名無しのネタ鍋奉行 投稿日:2007/02/18(日) 04:14 ID:-No.1856

  16. 読んだ。読破した。これから原作読むけど、どうだろうなぁ。

    ・・・あれ?何で目が翳んでるんだろ?目の前がモヤモヤして見える。あれ・・・水が・・・・・・

  17. 名前:名無し@泣き虫な巨人 投稿日:2007/02/18(日) 15:35 ID:lOf32mA.No.1870

  18. 途中から読んだけど最後に泣いてしまった。

  19. 名前:ポテトュ 投稿日:2007/03/31(土) 23:51 ID:-No.4099

  20. 最強。
    「ヒトエ」「タチヒト」「ナホコ」「ロクコ」

    他にも凶刃をふるう強靱な狂人はいたけどこいつら最強。

  21. 名前:名無しのネタ鍋奉行 投稿日:2007/03/31(土) 23:51 ID:-No.4100

  22. マタマに生きててほしかったかなー

  23. 名前:通販さん@賛成です 投稿日:2007/04/11(水) 20:14 ID:-No.4593

  24. ガチで泣いた
    >>1乙!

  25. 名前:名無しのネタ鍋奉行 投稿日:2007/06/03(日) 12:13 ID:-No.7755

  26. これは・・・まさかチャーキが生き残るとは・
    ・・
    先生どうなったんだ?

  27. 名前:名無しのネタ鍋奉行 投稿日:2007/06/04(月) 22:35 ID:-No.7838

  28. ウワァァァン!!!
    >>1激しく乙ぅぅぅぅ!!!

  29. 名前:名無しのネタ鍋奉行 投稿日:2007/06/19(火) 20:41 ID:-No.9170

  30. 感動した~>>1ありがとう!

  31. 名前:オオタケ 投稿日:2008/11/07(金) 02:55 ID:-No.20012

  32. 俺の本名がオオタケの上に
    性格とかほぼ全部同じで
    死んだとき泣いた
    個人的に生きてて欲しかった

  33. 名前:名無しのネタ鍋奉行 投稿日:2009/02/26(木) 04:31 ID:-No.20330

  34. これはすごい

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